私たちが住む京都府伊根町は日本海に面しており、海と山の幸をどちらも楽しむことができる自然豊かな場所です。特に「伊根の舟屋」は有名で重要伝統的建造物群保存地区に認定されています。
藤原家の実家である伊根町ですが、地域住民の結びつきが強く小さいころから地域で育った思いが強かったことから、農業をすることを決意したときに、実家である伊根町をその場所に選んだのは自然なことでした。
地元だとはいえ、農業を新しく始めることはとても大変なことです。そんな中、「使ったらええわや」と機械を貸しあったり、「ちょっと手がいるで手伝ってほしい」と頼まれればなんの違和感もなく手伝いに行く、そんな「困ったときはお互い様」と言って協力し合うことができる文化に感動しました。全国的に地域の過疎化が進む中、地方ではよそ者を受け入れない文化がまだまだ根強く残る風潮がある中、伊根町では新しく農業を始める人たちには条件のいい土地を提供してくれたりとても温かい雰囲気があります。現に地元である伊根町に戻ってきたり、移住してくる人たちは非常に多く、これからもっともっとそんな仲間たちが増えてくれることを願っています。